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コア・ファイター

CBにとって大きな脅威となっているガデッサとガラッゾ。外装で隠されてはいるものの、この2機もまた歴としたガンダムであり、その基となった機体が「GNZ-001 ガルムガンダム」です。ガルムガンダムはCBの活動再開を見越してリボンズが開発したガンダムで、第2世代のプルトーネから派生していることから、ナドレの兄弟機とも言えるかもしれません。プルトーネで開発されたコア・ファイターシステムも採用されており、ラグランジュ3での戦いでは、ダブルオーライザーに撃破されたガラッゾ、ガデッサが使用し、脱出を果たしていました。このシステムはアルケーガンダムにも搭載されていますが、これはリボンズがサーシェスの身を気遣ったというよりも、イノベイターの存在を知るサーシェスが捕虜となる事態を回避するためのもので、あるいはコアファイターまでもが捕獲された場合に備えて、リボンズが自由に作動させることができる自爆装置が搭載されていたとしてもおかしくはありません。

コア・ファイターは機体が戦闘不能になった場合にGNドライヴを回収するためのシステムですが、第三世代のガンダムには採用されることはありませんでした。これはコアファイターは戦闘能力がほぼ皆無であり、たとえ相手が旧世代機であっても機動力の高い機体からは確実に逃れられるとは限らないからです。機密の塊であるガンダム本体を放棄するということも、実際の武力介入では許されることではありません。脱出装置にリソースを費やすくらいならばより強力な機体を開発するべきで、万が一にもGNドライヴが奪われるような状況に陥ったならば、自爆したほうが確実です。敗北を想定したシステムであるコア・ファイターは、ガンダムには不要であったわけです。CBでは普及することが無かったコア・ファイターですが、その技術はイノベイターを通じて連邦軍へと伝えられ、長い戦いの末にパイロットが減少した時代において、その生還率を高める手段として大いに活用されることになります。
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