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GN-002REIII ガンダムデュナメスリペアIII

新時代の技術が投入され、新たなマイスターを得てCB実働部隊の主戦力へと復帰したガンダムエクシア。そのエクシアをサポートするための機体として、ガンダムデュナメスにもまた大幅なアップデートが施されました。それが「GN-002REIII ガンダムデュナメスリペアIII」です。ELS来訪時の姿はリペアIであったことから、ELS戦直後にも一度改修され、その後新たなマイスターの特性に合わせるためにリペアIIIへと再改修されたものと考えられます。リペアIIがどのような機体であったのかは不明ですが、ELSとの戦いでガンダムハルートが失われ、再建造されるまでアレルヤ専用のガンダムが存在しないという時期であったことを思えば、あるいはアレルヤが搭乗することを想定した機動力が強化された形態であったかもしれません。

デュナメスR3はかつてのヴァーチェの特性を引き継いでおり、新たに装備されたGNバズーカ、GNキャノンによる砲戦能力に特化しています。GNバズーカはヴァーチェのものとほぼ同型で、砲身を展開し胸部GNコンデンサと直結することでフルバーストモードとなるなど、機能面では大きな変化はありません。しかし最新の技術が適用されたことで威力はさらに向上しており、また砲身がややスリム化されたことで片腕で扱うことも容易となっています。GNキャノンは背部から伸びる2基のアームに装着された大型GNシールドに内蔵されており、砲身はヴァーチェのものと同様に2連装となっています。このGNシールドにはGNフィールド発生装置が搭載されており、放出粒子を調整することでスラスターとしても機能するなど、ダブルオーライザーのGNシールドを発展させたものであるという可能性は高いでしょう。

デュナメスR3の主機関はCBによって開発された新型の擬似GNドライヴとなっており、出力だけならばかつて搭載されていたオリジナルのGNドライヴをも上回るものとなっています。しかしヴァーチェの大出力ビームを主体とした戦闘は、大ボリュームの外装に内蔵されていた大型GNコンデンサに依るところが大きく、細身のデュナメスでは本来真似することは困難です。そのため、デュナメスR3においてはエクシアR3と同様に、脚部のGNミサイルコンテナ内に粒子貯蔵タンクが内蔵されているものと考えられます。R3では腰部前面のGNミサイルを内蔵した装甲は廃止され、新たにスラスターが装備されています。これはリペアIとの比較で5トンほど増加した重量を補うためのものと見られますが、R3では大型GNシールドの接続位置が肩ではなく背部アームへと変更されたことで腕の自由度が増しており、砲撃を主体としながらも、大推力を活かした近接戦闘を積極的に行うことも想定しているのかもしれません。

デュナメスR3はティエリアによってCBに送り込まれた新たなガンダムマイスター「レティシア・アーデ」のための機体として用意されました。レティシアはティエリアと同じ遺伝子パターンから生み出されたイノベイドであり、なおかつティエリアのそれまでの記憶の全てを受け継いでいるため、CBの各メンバーの性格、行動原理も熟知しています。しかし人格はティエリアとは別物であることから、レティシアがティエリアの記憶から何を思い、どう行動するのかは未知数であるとしか言えません。刹那によって送り込まれたもう一人のガンダムマイスターもまた、それまでのCBには存在しなかった人格の持ち主です。ともすれば組織に波乱を招きかねない者達をなぜ新たなマイスターとして選んだのか。それは、時代とともにCBも変わり続けていかなければならないという想いを、刹那、ティエリアが共に抱いていたからではないでしょうか。
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