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プロトGNラスターソード

アロウズとの最終決戦においてダブルオーライザーに新たに装備されたGNソードIII。その刀身にはGNコンデンサに用いられている素材を基に開発された新素材が採用されており、纏ったGN粒子を超高熱化し、GNソードにビームサーベルとしての性質を付与することによって攻撃力の大幅な向上を果たしています。この新型GNソードが実戦配備の段階に至ったのはダブルオーガンダムのGNHWとして開発されたGNカタールでした。しかし開発自体は武力介入が開始された頃にはすでに始まっており、エクシア用の装備として試作され、その刀身の輝きから「プロトGNラスターソード」と名づけられることとなります。プロトGNラスターソードはスローネツヴァイのGNバスターソードに匹敵する大型剣であり、エクシアの既存のハードポイントにはマウントすることができません。そのため、運用時にはGNデヴァイズバックパックと呼ばれる拡張装備との併用が求められることとなります。ここまで大型となったのは、バスターソードとして開発されたからというわけではなく、技術が未成熟であったために小型化が困難であったためと考えられます。この時期のCBは通常のGNソードの小型化にようやく成功し、その成果たるGNブレイドが実戦配備に至ったばかりでした。

運用試験においてプロトGNラスターソードはその有用性を証明しましたが、実戦配備に至るまでにはさらに5年近くの期間を要することとなります。その要因としては、ヴェーダとの繋がりを断たれたこと。国連軍に敗北後、組織が再編されるまでほとんどの研究が中断したであろうこと。そして第四世代ガンダムの開発、トランザムやツインドライヴシステムの解明、GNコンデンサの高性能化など、より優先順位の高い課題が数多く存在したことなどが考えられます。GNソードにビームサーベルとしての特性を付与するということは、刀身を強化・保護するための基本となるGNフィールドを表面に展開した上で、さらにビーム化した粒子を纏わせるという二重の粒子制御を同時に行うことを意味しています。このようなきわめて高度な粒子制御を実現させた結果、新素材を用いたGNソードはクラビカルアンテナとしてもきわめて高い性能を獲得するに至りました。ただ敵を断ち切るための武器として開発されたプロトGNラスターソード。しかしながらその刃を受け継いだGNソードビットは刹那とELSとの対話を助け、ELSの母星へと導くカギとしての役割を果たすなど、開発者の当初の想像をはるかに越えた重大な役割を果たすこととなります。
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