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補給を受けるソルブレイヴス

ソルブレイヴスの掩護によって辛くも戦場を離脱したCBは、戦闘後にソルブレイヴスと合流し、隊長であるグラハムを艦内に受け入れることになりました。この合流はCB側から提案したものですが、ソルブレイヴスがCBを助けたのは敵の敵は味方というだけのことであり、戦闘後に合流すべき理由などは本来ありません。それでもグラハムが合流の要請に応じたのは、ELSについての情報交換の必要性や、彼個人のCBに対する強い興味、そして現実的な問題として、部隊の消耗が予想以上に激しく、このままでは母艦に帰りつくことが困難と考えられたためです。連邦軍にとってはCBがテロ組織であることには変わりはなく、強い恨みを持つ者も少なくはありません。たとえグラハムという個人が信用し得る人物だとしても、連邦軍のMSを着艦させることはCBにとってはきわめて大きなリスクです。グラハムが単独でプトレマイオス2に乗り込んだのは、自らが人質役となることで部下の暴走を抑え、CBに対して含むところがないということの証とする意味合いもあったのだと思われます。

ソルブレイヴスの機体はプトレマイオス2の後部甲板に着艦し、GN粒子の補給を受けることとなりました。これによって擬似GNドライヴが回復するわけではありませんが、ブレイヴには大型GNコンデンサーも搭載されていることから、少なくとも母艦に帰還し得るだけの粒子は確保できるものと見られます。CBからの補給を受け入れざるを得ないほどにソルブレイヴスが消耗していたのは、ELSとの戦闘の激しさもさることながら、戦場に到着した時点でかなりの粒子を消費してしまっていたためとも考えられます。ブレイヴには長距離移動時に使用する専用の外付けGNコンデンサーも用意されていますが、火星に到着した時点ではすでに装備していませんでした。おそらく先行部隊がELSと戦闘を開始したとの知らせを聞き、一刻も早く戦場にたどり着くべく、まだ火星から遠く離れている地点で母艦と別れ、無茶とも思える強行軍を敢行したのでしょう。CBから補給を得られたことで結果的に速やかな帰艦を果たすことができたものの、一歩間違えばソルブレイヴスは火星宙域で大いに時間を浪費し、地球でのELSとの決戦において致命的な出遅れを犯すこととなっていたかもしれません。
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