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GNZ-004/BW ガガキャノン

ELSを迎撃するために戦力をかき集めた連邦軍でしたが、MS部隊の絶対数が不足していることは明らかでした。そこで連邦軍はヴェーダに協力を要請し、巨大艦「ソレスタルビーイング」内に残されていたイノベイド専用MS「ガガ」と、搭乗するイノベイドパイロットの提供を受けることとなります。特攻用として開発されたガガは脚部が無いために運動性こそ一般的な擬似GNドライヴ搭載型MSに劣るものの、機動力は高く、ELSには十分に対応が可能であると考えられたのです。ガガは腕部が特殊であるためビームライフルなどは保持することが出来ず、内蔵武装も胸部のGNバルカンのみと、火力にも大きな問題がありましたが、ジンクスIII用のビームライフルを流用した2基のGNキャノンを背部に装備することで解決が図られています。キャノンを装備したおよそ100機のガガは連邦によって「ガガキャノン」という名称を正式に与えられ、ELS迎撃艦隊の本陣となる「ソレスタルビーイング」を中心に配備されました。

ガガキャノンに搭乗するのは、かつてリボンズに従っていたブリングやデヴァインと同じ遺伝子を基に生み出されたマイスタータイプのイノベイドです。一人一人がガンダムマイスターに匹敵する戦闘能力を持っており、CBとの戦いではひたすら体当たりを行うという特攻を強いられたことでその技量を活かすことが出来なかったものの、通常の戦闘を行うのであれば、たとえガガという特殊な機体であっても連邦軍の一般のパイロットが搭乗するジンクスに劣らぬ働きを見せることでしょう。リボンズによって支配されていた頃の彼らは、躊躇することなく特攻を遂行できるように自我を封じられた状態であったと見られます。しかしティエリアが最上位の権限を持つイノベイドとなったのちにはその封印も解かれ、それぞれが自分の意思でイノベイドとしての使命を全うすべく励んでいたものと思われます。特攻でこそないものの、ELSとの戦いはきわめて生還率が低いであろうことは明らかですが、ティエリアの性格を考えれば、ヴェーダによる絶対命令を用いてイノベイドたちに戦いへの参加を強いたとは考えにくいところです。おそらくガガキャノンに搭乗した100人あまりのイノベイド達は、ティエリアからの要請を受け、自らの考えで死地に赴くことを決意したのではないでしょうか。
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